高齢でも安心の麻酔管理

夜間救急病院で培った麻酔管理の経験を活かし、高齢の子にも負担の少ない麻酔をご提供しています。
具体的には、鎮静薬や局所麻酔薬などを組み合わせることで、全身麻酔の使用量を最低限に抑えることができ、身体への負担・リスクを小さくします。これにより、効果的かつ回復の早い麻酔管理を実現しています。

また、術前検査を丁寧に実施し、一頭一頭の状態に合わせた麻酔プランを立案いたします。

大切な歯の温存を重視
可能な限り歯を残す治療方針をとっています。

特に食事に重要な役割を果たす臼歯・おもちゃ遊びなどに重要な前歯や犬歯においては、抜歯が必要かどうかを慎重に判断し、こまめなホームデンタルケアが前提となりますが、適切な歯周病治療によって極力温存できるように注力しております。

ICUでの万全な管理
麻酔前後は温度・湿度が適切に管理されたICU（集中治療室）にて体温・酸素濃度などを監視し、速やかで安全な回復をサポートします。

当院では、歯肉炎や口臭の改善に効果的なプラズマ治療器「Pidi(ピディ)」を導入しています。Pidiは積水化学工業が開発した世界初の動物用プラズマ治療器で、農林水産省の認可(承認番号:30動薬第2828号)を取得した医療機器です。

Pidi治療とは

窒素ガスから生成したプラズマガスを歯肉に照射することで、歯肉の炎症を抑制し、口臭の軽減を促す治療法です。細胞を活性化させる作用により、歯周病の進行を遅らせる効果が期待できます。

Pidi治療の特徴

• ・無麻酔で実施可能 – 麻酔のリスクを心配される高齢の子や持病のある子も安心して受けられます
• ・痛みやストレスが少ない – 歯肉にガスを当てるだけの優しい治療です
• ・短時間で完了 – 1回の処置時間は約5分程度です
• ・歯科処置後のメンテナンスに最適 – 全身麻酔下での歯石除去後の定期ケアとして推奨されています

治療スケジュール

導入期(最初の4週間): 週1回のプラズマ照射
維持期(5週目以降): 月1回のプラズマ照射

※歯肉炎が軽度の若い子の場合は、最初から月1回のペースでご案内することもあります。

治療方法

外側歯肉に対し、左右上下顎それぞれ30秒ずつ、合計120秒間照射いたします。炎症部位に集中的にプラズマを当てることで、効果的な治療を実現します。

料金(税込)

※回数券をご利用の場合、2回目以降は簡易再診料も込みの料金となります。

ご注意いただきたいこと

• ・Pidi治療は歯石を除去することはできません
• ・重度の歯周病の場合は、まず全身麻酔下での歯科処置をご提案する場合があります
• ・歯石除去後のアフターメンテナンスでの施術が最も効果的です

初診（お口の診察・術前検査）

お口の状態を確認し、気になる症状について詳しくお伺いします。全身麻酔が必要となるため、血液検査・エコー検査・レントゲン検査などの術前検査を実施します。検査結果をもとに治療方針をご説明し、手術日程を調整します。

処置日（全身麻酔下での歯科処置）

午前中に来院いただき、お預かりします。全身麻酔下でお口の中を詳しく検査し、スケーリング、ルートプレーニング、ポリッシングを行います。必要に応じて抜歯や口腔鼻腔瘻の処置を実施します。処置後はICUで回復を見守り、状態が安定したら当日夕方または翌日にお迎えとなります。

お迎え時

処置内容を写真等を用いてご説明します。今後のご自宅でのケア方法についてもお話しします。

再診（術後チェック）

1週間後を目安に再診いただき、傷の状態や全身状態を確認します。今後のデンタルケアについてもアドバイスいたします。

料金はすべて税抜表示です。実際の処置内容により料金が変動する場合があります。

初診料・術前検査

歯科処置料金（麻酔料・点滴料込み）

※上記料金には、鎮静/麻酔にかかる費用、ICU管理費用・ポリッシング・Pidi 1回分等が含まれます。
※ 年齢・基礎疾患の有無・体重・症状の進行度・抜歯の有無などで費用は変動します。

※事前にお見積もりをご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。

お口の健康は全身の健康につながります。
気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。