健康診断・予防医学
健康診断・予防医学
一見元気そうに見えるワンちゃんネコちゃんでも高齢になってくると、心疾患や腫瘍、内分泌疾患といった様々な病気が増加してくるようになります。またネコちゃんは若くても心臓病が隠れていることがありその有病率は24%にもなるという報告もあります。
こういった疾患は早期に発見し治療を開始することで重症化することを防げる可能性があります。1年に1~2回の健康診断をお勧めしております。
動物病院は「犬や猫が病気になったら治療をして治すところ」というイメージを持っている方が多くいらっしゃるかと思います。
ワンちゃんネコちゃんは、野生の名残として体調不良を悟られないように行動しますので、元気に行動しているからといって、体が健康であるとは限りません。
ご家族が健康だと思っていても、健康診断を受けたら病気の一歩手前だった、症状が出たときにはすでに手遅れだったということもあります。
また血液検査で腫瘍など大抵のことがわかると思われている方が多くいらっしゃるように見受けられます。
が、ワンちゃんネコちゃんの血液検査ではヒトの健康診断の血液検査とは異なり特殊な癌マーカーなどがあるわけではありません。
そのため健康診断の際には血液検査だけでなく、超音波検査やレントゲン検査を織り交ぜることで様々な角度から検証し、本当に病気がないかを見つけ確認していくことがとても大事になります。
治療だけでなく「食習慣の改善」や「病気や感染症の防止」も獣医療の役割とされており、そういった医療は予防医療と呼ばれています。
日頃からご家族がペットの健康を意識し人間の赤ん坊に対するような注意をすることで、ペットの健康寿命を延ばすことが大切です。